数えかた手ぬぐい「一粒」の森平さんからいただいたメッセージ。
ロフトごはんフェスにて、6色の「数え方手ぬぐい」を出品している「一粒」の森平さんより、ごはんフェス事務局宛にメッセージをいただいたので、紹介させてください。いま、渋谷ロフト3階の売り場には、「一粒の本」というものが置いてあります。
(森平さんからのメッセージ)
一粒の本
この本は、左頁に米の数量、右頁に左頁の米の数量で出来ているものと数え方の一例が載っています。一俵、一貫など数え方だけでその状態を想像出来たり、状態が変わると数え方が変わる不思議さを本にしてみました。本を制作する過程で調べて知ったり、教えていただいたことで面白いと思ったことをご紹介します。
1.
「一升の米粒は虫や鮒(64827粒)」※1という諺のようなものをみつけました。数字の語呂合わせで、いつ頃、どこで使われていたものかは分かりませんが、興味深い数字です。私が1合当たりのお米を数えたところ7528粒でした。(これは品種やかけてしまっているお米の数え方で、数百の差異はあるかと思います)
※1
一升は10合なので、64727÷10=6472粒となります。1000粒ほど少ないですが、精米していないお米だったという可能性もあるので、正確な数値だということが分かります。これを知ったとき、言葉遊びのようにして覚える習慣があったのではないかと思ってすごいことだと思いました。
2.
「一粒万倍 (いちりゅうまんばい)」という四字熟語があります。一粒の種から万倍に実り、僅かなものが大きく成長するという意味で、一粒万倍日と呼ばれる日は、大安と同じくらい吉日で、何事も始めるには良い日だそうです。農家さんの中には一粒万倍日に種まきをするという方もいらっしゃるかと思います。因みに6月の一粒万倍日は、2、3、5、16、17、28、29日の7日あります。何か新しいことを始めたいと思っている方は、この日を目安にされても面白いと思います。
お米の場合、「一粒万倍」とまではいかず、一粒の種もみからおよそ1000粒実るようです。実際よりも10倍多い万倍は、豊作でありますようにという希望が込められた言葉なんだと思いました。
上記の2つの言葉を知って、一粒の種もみから何粒実るか平均をとったり、数字の語呂合わせをしたら面白そうと考えています。協力して下さる方や「一升の米粒は虫や鮒(64827粒)」という言葉をご存知の方、生産者の方々、面白いお話があったら是非、教えて下さい。
最後になりますが、本に登場する食べ物はよく知られているものばかりですが、ごはんフェスの会場では、かりんとうであったり、食べ物ではないアウトドアスプレーだったり、様々なものと出会えます。是非、いらしてください。
渋谷ロフトにお越しの際は、ぜひ「一粒の本」を手にとって中を覗いてみてください。