COLUMN

地域のほっこりごはん〜長崎編②〜

大森愛
omori-ai

前回に続いて、長崎編その②。

長崎ちゃんぽんをいただいたあとは、
色々と当初の目的であった西九州エリアの旬な食材を視察し、
夜は生産者の方の説明を聞きながら、
その日に獲れた食材をその場で調理したものをいただいた。
新上五島の牡蠣、松浦市のアジフライ、長崎和牛。
美味しくないわけがない。終始贅沢な時間を過ごさせてもらった。

そして次の日帰る前にオススメされたグルメ候補の中に「佐世保バーガー」。
話を聞いてみると観光客だけでなく地元の人も好んで食べるそう。

改めてちゃんと調べてみると、
昔、本場である米軍のレシピが広まったことで佐世保エリアにお店が増え、
地元の人に愛されているソウルフードになったのだとか。
それが評判になって、
いつしか佐世保バーガーという総称で呼ばれるようになったのだそう。

今回オススメしてくれたお店は
包装紙が星マークでアメリカンさを醸し出している。気がする。
食べてみるとバンズがふわふわで胡椒とサウザンソースが効いている。
間に挟まれている野菜のレタス・玉ねぎ・トマトはフレッシュの状態で、
そのおかげか食べ応えありつつもさっぱりと美味しくいただくことができた。

お店で注文している間、
地元の大学生と思われる子たちがたくさんいて、
みんなでわいわいと美味しそうに頬張っていた。
ただのハンバーガーではないか、と最初はちょっとだけ軽視していたけど、
でも改めて考えると、
都内でチェーン店以外のハンバーガーを食べられるところはそんなにないし、
この機会に食べることができてとてもよかったと思っている。

やっぱり地域の美味しいものは
調べた情報だけで先入観を持つのではなく、
まず地元の人の話を聞いてみるに限ると思った。