COLUMN

マネできる「ごはんのたのしみ方」

Hirai Satoshi
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すこしまえの話。
伊藤忠が主催するフォーラムに登壇したあと、
ちょっとした懇親会のときに聴講者のひとりで
アパレル業界ではたらく人が話しかけてくれた。
そのときの会話をなんとなく思い出した。

その人いわく、
服の「たのしみ方」がわからない人がおおくなった。
感性のまま服をえらぶ人がすくなくなった。
そういうこともあるのかもしれない。
なんちゅう服着てるんだ!なんて人を
原宿とか高円寺でよく見かけたもんだ。

食べる、という行動をとっても
じぶんのたのしみ方をもっている人が
すくなくなった気がするよなー。
「なんとなく食べている」ように見えることがある。

そんなだから、食の未来にたいして
みんなのなかに不安感が広がっているように思う。
だから「ホンショク」とまわりの人たちで
「食へのたのしい期待感」がもてる人を
増やしていきたいと、じつは一生懸命にかんがえている。

食をたのしむために、
なにも贅沢品を食卓にならべることはないし、
手のこんだ自炊を毎日する必要もなくて。
やっぱりなにごとも無理なくね。
そうして毎日のごはんにたいする
じぶんなりの価値観をもちはじめる。

毎日がなんとなくすぎているなーと感じる人は
「食べるたのしみ方」をすすめてくれる人の
マネをしてみるとよさそうだよ。

だれでもマネできるごはんのたのしみ方を
紹介できる場をつくろうと、
つぎの「ごはんフェス」開催にむけて
いまチームのみんなでかんがえています。
「ごはんフェス」の役割は
どうやらそこにあるんじゃないかなー。

ホンショク/平井巧